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12 博物館と写真撮影

2019.08.12


東京国立博物館の「東洋館」


2013年2月、東京国立博物館の「東洋館」がリニューアルオープンした。「ふうみん」は、東洋館の「クメールの彫刻」のコーナーで写真撮影をしていた。そこで、高齢の紳士然とした方から「写真撮影は禁止ですよ!」と注意を受けた。もちろん写真撮影はOKであり、その旨説明して了解されたが、あの頃の博物館や美術館での写真撮影不可は一般常識化していたと思う。

東洋館展示の素晴らしいガジャラクシュミーの彫られたまぐさ石





2009年の1月にタイ旅行をした。その時の旅行記は「第14部 クメールの残滓を探しに」にUPしたが、バンコク、アユタヤ、ロッブリー、スリン、ロイエット、コンケーン、ピマーイ、と7つの国立博物館を巡ったが、撮影OKはスリン国立博物館だけだった。

唯一撮影OKだったスリン国立博物館





2017年2月に知人のTさんから、「タイの博物館の写真撮影がOK」とのメールをいただいた。そこで、2017年11月にタイ旅行をした。旅行記は「第23部 イサーン最後の旅」にUPしたが、メール通り訪問した7か所の博物館全部で写真撮影が出来た。

撮影OKになったピマーイ国立博物館





何故、博物館や美術館での写真撮影がOKになったのか、下記の新聞記事が参考になった。

2018/7/2 西日本新聞

九州国立博物館で開催中の特別展で一部の目玉作品が撮影を許可され、話題を集めている。

そもそも美術展などの展示品は(1)作品の保護(2)著作権・所有権の侵害防止(3)館内の混雑・混乱の回避-の観点から撮影が禁止されている。薄暗い会場でのストロボ撮影や三脚使用は作品を破損し、撮った写真で勝手に画集でも作られたら不利益につながりかねない。

だが、近年は撮影制限が緩和されつつあるようだ。背景にはカメラの性能アップと会員制交流サイト(SNS)の普及。九博の小泉恵英学芸部長は「最近のデジカメは薄暗い場所でも無発光撮影が可能になり、作品への影響の心配を解消できる。写真のSNS投稿で口コミ効果も期待でき、メリットはある」と話す。

すなわち、カメラの性能アップとSNSの普及で口コミによる集客のUPという理由が写真を撮影OKにした訳だ。





上記のTさんから、こんなこぼれ話を聞いた。「カンボジアのプノンペン国立博物館は撮影禁止でしたが、大量の中国人観光客が所かまわずバシバシ写真撮影をし、係員がいくら撮影禁止!と注意をしても云う事を聞かず、ついに博物館側が諦めて写真撮影がOKとなった」という。

と云う事は、普段はた迷惑な中国人観光客に、写真撮影の件では感謝しなくてはならないのかな?、と思うと、ちと複雑な心境だ。


・・・また、残っているタイの博物館巡りをしょうかな?と思っている昨今です。
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