インドの仏教 INDEX HOME



■ 小乗仏教と大乗仏教


釈迦の没後、約500年を経て根本分裂が起こり「小乗仏教」と「大乗仏教」に分かれた。また、教えの学び方により「密教」と「顕教」とに分かれる。


小乗仏教(小乗は差別であるとの事で、現在は上座部仏教という)

乗とは教えの事で、乗り物にたとえられる。すなわち、小乗とは小さな乗り物で出家して厳しい修行を積んだ僧侶だけがさとりを開き救われる。

修行をした人だけが救われ、一般の人々は救われない。釈迦の没後、長い間この思想が定着していた。

・現在の主要国…スリランカ、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマーなど


大乗仏教

小乗仏教では修行をした人しか救われず、一般の人々は救われない。しかし、釈迦はすべての人々を救いたかったはずである、という思想のもとに誕生したのが大乗仏教。

大きな乗り物ですべての人々を救う事を目的とする。日本に伝えられた仏教は、すべてがこの大乗仏教を基本にし、教えの違いにより顕教と密教とに分かれている。

・現在の主要国…日本、中国、チベット、朝鮮半島など


アジャンター石窟群第一窟に描かれた蓮華手菩薩 法隆寺金堂壁画の源流といわれる



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