様式 |
年代 |
主な遺跡 |
主な特徴 |
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1 |
サンボールプレイ
クック様式
Sanbor Prei Kuk Style |
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610
~
650 |
サンボールプレイクック |
インドの建築装飾であるマカラを両端に配し、その口から吹き出されたアーチ上に1つか3つのメダルが配置され、下に花輪(蓮の花)が垂れ下がる。
しばしば、マカラの上に乗る人物が彫られる。 |
Sanbor Prei Kuk Style
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2 |
プレイクメン様式
Prei Kmeng Style |
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635
~
700 |
プレイクメン |
サンボールプレイクック様式を継承するが、マカラの代わりに人物や動物が彫られる。
火炎文様のアーチは直線状に表わされ、両端は内側に丸くなる。アーチ上のメダルは3つか5つ。 |
Prei Kmeng Style
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3 |
コンポンプリア様式
Kompong Preah Style |
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700
~
800 |
コンポンプリア
アクヨム
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アーチの代わりに花綱が彫刻され、両端は大きく内に巻かれる。
全体的に葉状文様が多くなり、中央上下には葉状文様が流動的に装飾される。 |
Kompong Preah Style
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825
~
875 |
プノンクレン
プレイプラサート |
以前の様式の復活。中央に神像を配し、その両脇より延びる花綱、そして花綱の上下で渦巻く火炎文様。
ジャワやチャンパの影響が見られ、両端のマカラは外側を向き、カーラやナーガも現れる。 |
Kulen Style
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877
~
886 |
プリアコー
バコン
ロレイ
(ロリュオス遺跡群) |
最も想像力に富む精巧な彫刻。
花綱の中央にはカーラ、両脇には騎手などの人物、花綱の下には深堀の葉状文様が配される。両端のマカラは外側を向く。 |
Preah Ko Style
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889
~
923 |
バケン
プノンバケン |
プリアコー様式を受け継ぐが人物像は消え、中央のガルーダに乗るヴィシュヌ神が大分部分を占める。
ガルーダの両腕から伸びるナーガの下の葉状文様は渦を巻く。 |
Bakheng Style
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921
~
944 |
プラサートトム
(コーケー遺跡群) |
中央の神や人物像が主体となり、躍動的に彫刻された葉状文様の末端は渦巻き。
上部には行者や神々が並列に彫られる。 |
Koh Ker Style
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944
~
968 |
プレループ
東メボン |
コーケーからバンテアイスレイへの過渡期。
バケン、コーケー様式の模様。下部には蓮華が縁取られる。 |
Pre Rup Style
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9 |
バンテアイスレイ
様式
Banteay Srei Style |
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967
~
1000 |
バンテアイスレイ |
主題が中央に描かれ、複雑さが増し緊密で繊細な彫刻。
カーラは花綱をくわえ、その末端ははっきりと渦巻状になる。 |
Banteay Srei Style
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968
~
1010 |
南・北クレアン
タケオ
ピミヤナカス |
装飾は減少する。
中央のカーラは両端に花綱吹き出す。区分された4つの垂れ飾りの末端は渦巻状。
葉状文様は生き生きと描かれる。 |
Khleang Style
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1050
~
1080 |
バプーオン
西メボン
クバールスピアン |
中央のカーラの上にはヴィシュヌ神、クリシュナ神、シヴァ神などが彫刻され物語性豊かな装飾。
花綱の下で渦巻く葉状文様の彫りが深い。 |
Baphuon Style
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12 |
アンコールワット
様式
Angkor Wat Style |
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1080
~
1175 |
アンコールワット
バンテアイサムレ
ベンメリア |
中央の主題は縮小し、代わりに神々や人物が小さく画面のあちこちに描かれ、冠を被るナーガが現れる。
葉状文様が渦巻き、卓越している。 |
Angkor Wat Style
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1181
~
1243 |
バイヨン
タプローム
プリヤカーン
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仏教に関連した主題が多くなる。
人物を乗せたカーラが中央下部に彫られる。
バイヨン様式中頃から花綱は無くなり、下部に彫られた葉状文様末端の渦巻きは互い違いに巻かれる。 |
Bayon Style |