クメールの展示のある博物館 INDEX HOME



■ クメールの展示のあるタイの博物館


ナーン Nan National Museum

ナーン国立博物館は、ナーンの歴史、民族、文化を知ることができる博物館で1987年にオープンした。

博物館の建物は、当時のナーン領主スリヤポンパリデートの邸宅だったが、ナーン王朝が廃止されたことにより、ナーン領主の子孫が邸宅と土地を政府に譲渡した。

展示物中で一番有名なのは、ナーン朝で代々王朝を象徴する「黒象牙」で、年代を証する物はないが、ナーン朝の支配者間で代々王朝を象徴するものとして大事に伝えられてきた。


ナーン国立博物館の建物は、1903年に建てられた領主ナーンの住居を使用している。


この博物館の目玉は、二階の左奥の部屋に飾られている「黒象牙」だろう。

「黒象牙」というが、実際に見ると茶褐色だ。

長さ94センチ、外周47センチ、重さ18キロの立派なものだ。

1353年に、第五代のナーン王がミャンマーのチェントゥン王から贈られたという。


2005年11月、初めてこの博物館を見学した時は閉館間際でゆっくり見学できなかった。

その為、気づかなかったが、今回の見学(2012年7月)でクメールの遺物が展示されている事に気が付いた。


クメールの遺物は、13世紀のジャヤヴァルマン7世の頃の物だと思われる。


クメールの遺物。



クメールより、さらに古いドヴァラヴァティーの彫刻も展示されていた。こちらは、8世紀頃の物が中心。

クメールといいドヴァラヴァティーといい、辺境のナーンにこんな古い物が残っているとは思わなかった。



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