クメールの展示のある博物館 INDEX HOME



■ クメールの展示のあるタイの博物館


プラチンブリー Prachinburi National Museum

プラチンブリー国立博物館は、タイで最も古いクメール様式のまぐさ石(カオノイ出土)が5本展示されている。クメール遺跡好きには必見の博物館。

素晴らしいクメール様式の美術品だけでなく、ドヴァラヴァティ様式の彫像等も見応えがある。

博物館の入口横の売店でタイ語の遺跡の本を2冊購入した。書かれている内容はタイ語なので不明だが、図版と写真を見ているだけで楽しい。

家人と二人だけで貸し切り状態の博物館を熱心に見ていたせいか、見学後係員が駐車場まで追いかけて来て、30バーツのプラチンブリー国立博物館のパンフレット(左側の写真)をくれた。感謝!


プラチンブリー国立博物館は、市の中心にある。


館内に入ると、正面にヴィシュヌ神像が出迎えてくれる。

神像の手を支えるのに、アーチが使用されているのは古い様式で、9世紀に入ると見られなくなる。

Sri Mahosot 出土の7~8世紀のものだ。



まぐさ石  Koh Ker Style 

3頭象のアイラーヴァタに乗るインドラ神。



まぐさ石  Koh Ker Style

横たわるビシュヌ神。



まぐさ石  Baphuon Style  Prasat Sdok Kok Thom 出土

うれしい事に、サドックコックトム遺跡出土のまぐさ石があった。半分欠けているが、多分中央に神像があり、脇にガルーダが彫られている。



まぐさ石  Sanbor Prei Kuk Style  Prasat Khao Noi 出土 No1

カオノイ遺跡出土のタイで一番古いまぐさ石の一つ。



まぐさ石  Prei Kmeng Style  Prasat Khao Noi 出土 No2

カオノイ遺跡出土のサンボールプレイクック様式の次に古いプレイクメン様式(7世紀後半)のまぐさ石。



まぐさ石  Sanbor Prei Kuk Style  Prasat Khao Noi 出土 No3

カオノイ遺跡出土のタイで一番古いまぐさ石の一つ。



まぐさ石  Sanbor Prei Kuk Style  Prasat Khao Noi 出土 No4

サンボールプレイクック様式(7世紀前半)のまぐさ石で、マカラの口から吹き出されたアーチ状のベルトに3つメダル。アランヤプラテートのカオノイ遺跡の出土。これは、タイで最も古いクメール様式のまぐさ石一つで、これと下記のまぐさ石のみ緑青色で石材の質が固いようだ。



まぐさ石  Prei Kmeng Style  Prasat Khao Noi 出土 No5

プレクメイン様式(7世紀後半)のまぐさ石で、マカラの場所に神像を配置してある。これも、アランヤプラテートのカオノイ遺跡の出土で硬質緑青色砂岩。

このまぐさ石は「タイの博物館のトップページ」を飾っている。ということは、タイで一番素晴らしいまぐさ石といえる。


Moon Stone

7~9世紀

Prasat Khao Noi 出土

祠堂の入り口に敷かれた一枚石。
上記まぐさ石とセットで展示されていた。


Bodhisattva Avalokitesvara

Bayon Style

Ta Parya 出土


Lion

Banteay Srei Style


Bodhisattva Vajrapani

Bayon Style

Sa Morakot 出土


装飾円柱

Banteay Srei Style


門衛神

Angkor Wat Style


ヴィシュヌ神

7世紀

Wat Bot 出土




手前のリンガも大変古いもので

6~8世紀

Sri Mahosot 出土



この博物館は素晴らしいクメール様式の美術品だけでなく、ドヴァラヴァティ様式の彫像も見応えがある。


Stone Column

ドヴァラヴァティ様式

6世紀

Si Mahosot 出土


男性像

ドヴァラヴァティ様式

7~11世紀


仏陀

ドヴァラヴァティ様式

7~11世紀

Si Mahosot 出土


これは大変優れた彫像だ。今まで見てきたドヴァラヴァティ様式の中でトップクラスである。


法輪

ドヴァラヴァティ様式

8世紀



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