クメール遺跡の紹介 (カンボジア) INDEX HOME
14 Spean Prar Tos 年代 : 12世紀末
創建者 : ジャヤヴァルマン7世



2007/10

コンポンクデイにあるアンコール時代の橋、スピアンプラトス。

12世紀末ごろにジャヤヴァルマン7世が建造させた、王道に架けられたラテライト製の橋だ。


車止め。

現在、自動車は通行止めになり、バイクや自転車や馬車が通るのみ。


アンコール時代の石橋は、全長約90メートル、幅約15メートル。

現存するものとしては最大級のものだ。


この石橋は、数年前にやっと迂回路が出来るまで、国道6号線の橋として現役で使用されていたと言うから驚きだ。

戦車や何十トンもあるトラックも行き来していただろうに。


欄干のナーガは9の頭を持つ。

それだけでなく、胴体の5つ頭のナーガがすごい迫力だ。


ナーガの欄干


恐ろしい顔の門衛が彫られている。


欄干はナーガの胴体だ。


のんびりと馬車が行く。


子供を乗せたバイクが走る。


スピアンプラトスの橋を見ると橋桁の幅が広い。これだと、水の抵抗が大きいのでは?と感じた。

クメールでは、「アーチ」の技術がなかったので「迫り出し構造」になり、広い空間が作れなかった。

しかし、フランスの研究者の発表ではダムの機能を兼ね備え、水位をコントロール出来たと言う。

それならば、橋桁の幅が広いのは納得出来る。
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