クメール遺跡の紹介 (カンボジア) INDEX HOME
07-03 Bakong 年代 : 12世紀前半
創建者 : スールヤヴァルマン2世
宗教 : ヒンドゥー教


2007/06

入口から眺めたバコン。


参道の入り口にはナーガの欄干がある。

頭の上に雲が無く、胴体を地面に付けた形は古い形のナーガだ。

カオプラヴィハーンのナーガを思い出す。


強い西日を浴びてピラミッド型の寺院が黒く浮かぶ。

大きな中央祠堂が印象的だ。


獅子像。


空に向って建つ中央祠堂。

高さ15メートル。アンコールワット様式なので、多分12世紀に再建されたものと思われる。


デヴァター像。


破風の横たわるヴィシュヌ神。


ここで見たかったものがある。1ヶ所だけに残された阿修羅の戦闘場面である。

そのレリーフを見た瞬間、驚きよりも、悲しさが先にたった。信じられない。

誰だ!この1枚だけ奇跡的に残ったレリーフに、いたずら書きをした奴は!

阿修羅の目から涙が出ている。本当に悲しい。こんな事をする奴が居ると、素晴らしい物はみんな博物館の中に収蔵されてしまうゾ。


丹念に見ると他にもレリーフがあった。


プリアコーと同じ様に多孔型窓があった。

こちらは中の孔が丸くより装飾的だ。


レンガ造りの祠堂。


獅子像と祠堂。


バコンの入口の外にあったレンガの祠堂。


2007/10

サンボールプレイクックの帰り運転手が話しかけて来た。「バコンに寄りますか?」

バコンはアンコール遺跡の入場券を持っていないと入れないが、この時間なら裏口から入れると言う。

裏口から入ると、夕暮れにそびえるバコンの15メートル中央祠堂が青空にシルエットとして映える。

こんな時間なのに、韓国人観光客が多く居る。ある面、彼らのパワフルさに脱帽。



中央祠堂から西側を見ると、雨季の雨雲の間に夕焼けが望めた。すご~く、得をした気分だ。
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