クメール遺跡の紹介 (カンボジア) INDEX HOME
01 Angkor Wat 年代 : 12世紀前半
創建者 : スールヤヴァルマン2世
宗教 : ヒンドゥー教


2007/06


西塔門を抜けると壮大なアンコールワット全体のシルエットが、朝焼けに彩られた雲の中に浮かび上がる。


水のある左側のバライにの水面に映るアンコールワットのシルエット。


サンライズを見に、早朝から大勢の観光客が詰め掛ける。


西塔門に彫られた蓮の花。


西塔門のアプサラス。

アンコールワットはデヴァター(女神)は多いが、アプサラス(踊り子)は少ない。


西塔門から、中央祠堂を眺める。


アンコールワットの入口では、ナーガのお出迎えだ。


森本右近太夫一房の墨書。

ポルポト時代前までは、ほとんど判読出来たと言うが、今ではほとんど判読不可能だ。

専門家によると日本人の墨書跡が14ヶ所確認できるという。年代は1612年から1632年までの20年間。


十字回廊の外れに下書きの苦行僧のレリーフがある。

それにしても、柱脚部の侵食現象は激しい。雨季になると、この根元の強度は半分になるという。


セメントで強化された石柱の破損も進んで、傾斜している。

アンコールワットには崩壊の危機が確実に進んでいる。

しかし、年間百万人を超す観光客の観光収入に響く為、復旧は遅々として進んでいない。


デヴァターの群舞像のレリーフ。


腕を組んだデヴァター像。

アンコールワットには、多彩なデヴァター像が2000体も在ると云う。


急な第三回廊への急な階段。

残念なことに2007年10月1日より、第三回廊は入場禁止になった。


デヴァター像の胸は観光客に触られ黒光りしている。


このデヴァター像の大きな穴はとても気になる。


中央祠堂の破風のレリーフ。


青空に映える中央祠堂と僧侶。


中央祠堂の二重の連枝窓。


中央祠堂のある第三回廊への階段は急角度である為、ほとんどの観光客は唯一手すりの付いている南側の階段を利用する。

そのために、この階段は常に混雑している。

カンボジアかタイの観光客はそんな事をお構いなしに、お熱いところを写真に撮る。


アンコールワットはいたるところ修理中だ。


いつの間にか、あんなに沢山いた観光客がいなくなった。

アンコールワットの中に、一瞬ではあるが静寂な時間が訪れた。


四角い柱の中に丸い柱がある。

この丸い柱は後世のジャヴァルマン8世の建築だ。


排水口。


第三回廊のマカラの排水口を捜していたら、円柱の跡らしきものを発見。

ここには、何があったのだろう?


崩壊するデヴァター像。大気汚染か砂岩の質か?


創建当時は、この様な朱色の彩色がなされていたのか?


経蔵。


柱の文様は彫りかけのまま放置された。


十字回廊の内側。沐浴場と言われている。


窓から、アンコールバルーンが見えた。


第一回廊南面西側にある、アンコールワットの創建者スルーヤヴァルマン2世像。


戦闘場面には、切り取られた首が描かれている。


大勢の観光客が居なくなり、束の間の静寂が回廊を包む。


アンコールワットには僧侶が良く似合う。


火炎樹がモノトーンのアンコールワットにアクセントを添える。


西参道から環濠を望む。


西参道に残る足跡の刻まれた敷石。


2007/10

何、何、なのだ!これは、

西塔門の正面入口に柵がしてある。

これでは、西塔門からアンコールワットの境内に入る事が出来ないではないか!

2007年9月10日より規制されたらしい。つい1ヶ月足らず前の事だ。


西塔門から、中央祠堂を望む。

6月に来た時のに次の様に書いた。

西塔門に向って歩いていくと、門の開口部に今まで全く見えなかった、アンコールワットの中央祠堂のシルエットが浮かび上がる。

とても、ドラマチックな演出だ。素晴しい視覚表現だ。

残念な事に、もうこの感動は味わえない。


ガッカリして向って右側の入り口から入ると、前回どうしても見つけられなかった「歯を見せて笑うデヴァター」の像を見つけた。

悪い事ばかりではなさそうだ。


第一回廊に入ると、ここも規制され一方通行になっている。

2007年9月10日より、第一回廊は逆時計回りとなり時計回りの通行が禁止された。


2007年10月1日より、第三回廊は入場禁止になった。

これは、中央祠堂の痛みが激しく、崩落事故の可能性があり、マナーの悪い観光客のいたずら等を考慮して閉鎖したと言う。

前回、登っておいて良かった。


スコールの雨雲が迫ってくる。


バケツをひっくり返したようなすごい豪雨だ。

クメールの祠堂は、先が緩やかに逓減しながら尖る「砲弾型」とも「とうもろこし型」言われる。

その理由はこの豪雨対策にある。祠堂の表面を雨水が速やかに排水される為だ。

祠堂の形は見た目だけでなく、カンボジアの自然環境の実用にそった形なのだ。


石像の首に穴が開き、頭部を連結させる鉄の棒が残っている。

と言うことは、頭部と胴体は別々に作り後から連結した。


有名な「乳海攪拌のヴィシュヌ神」のレリーフ。


上智大学アンコール遺跡国際調査団によって、現地のカンボジア人により修復中の西参道。
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